医療的ケア児の育児は、退院前から退院後まで、
「専門知識が必要なこと」「手続きが複雑なもの」が多く、
どこに相談していいのか迷うことがたくさんあります。

この記事では、
医ケア児家庭が利用できる“相談できる場所”のまとめと、
私自身のリアルな体験をセットで紹介
します。

初めての方でも「ここに相談すればいいんだ」とわかるように、
できるだけ具体的にまとめました。


NICU退院前から支えてくれる「病院の相談員(医療ソーシャルワーカー)」

NICUやGCUに入院している段階から、
病院には担当の相談員(ソーシャルワーカー・MSW)がついてくれます。

主な支援内容

  • 退院後に利用できるサービスの説明
  • 訪問診療・訪問看護・訪問リハビリの案内
  • 在宅医療機器のレンタル手配
  • 必要物品(吸引器など)の購入アドバイス
  • 小児慢性などの申請案内
  • 退院後に困らないための準備全般

私も娘がNICUに入院していた時から相談員さんにいろいろ教えてもらいました。
退院前の心構えや必要な手続きの概略を示してくれたので、不安が小さくなりました。


退院後の“伴走者”:相談支援専門員(特定相談支援)

退院後、生活全体を伴走してくれるのが相談支援専門員(市町村や事業所の担当)。
月1回程度の訪問で生活の状況を確認し、必要なら制度につなげてくれます。

主な支援内容

  • サービス等利用計画(ケアプラン)の作成
  • ショートステイ等の調整
  • 福祉タクシー等の移動手段手配
  • 行政との連絡代行・書類手続きの支援
  • 家庭の悩み相談・制度の窓口対応

退院後、ネブライザー(吸入器)購入時の助成申請を相談支援専門員さんが市役所で代行してくれました。
必要書類の準備から提出、その後のフォローまで一括でサポートしてくれたため、
時間的・精神的負担が大きく減りました。
「助成を受けるにはどの窓口に行けばいいか分からない」「申請書類の書き方が不安」
──そんなとき、相談支援が直接市役所手続きまで担ってくれるケースは本当に心強いです。


地域の行政サポート「保健センター」「保健所」

地域の保健センター・保健所も定期的に訪問し、成長や生活状況の確認をしてくれます。

主な支援内容

  • 年数回の家庭訪問
  • ミルク・栄養・生活状況の聞き取り
  • 家族のサポート状況の確認
  • 災害時の電源確保の確認(ポータブル電源など)
  • 必要な行政サービスの案内

保健センター・保健所の人は、年に数回訪問に来ます。
ミルクの量や生活のこと、私の体調や家族のサポートまで丁寧に聞いてくれます。
特に災害時の電源確保については毎回聞かれるほど、行政として重視されている印象です。


私が「あったらいいのに」と思う支援

現状、支援は多いけど、「実際に生活にフィットするか」は別問題 だと感じています。
私自身がお仕事探しをしている最中なのですが、
家に求人に来てくれたりしないかな。なんて考えることも。

あればいいと思うもの

  • 医ケア児保護者のための専門就労窓口
  • 在宅・短時間で働ける仕事の紹介
  • 外出が難しくても利用できるオンライン就労支援
  • 生活リズムを理解した支援スタッフ

制度はあっても、「どう使うの?」「結局うちには合わない」となりやすいのが現実。
家庭の状況に寄り添った就労支援がもっと増えてほしいと思います。


おわりに

医療的ケア児の家庭には、
退院前の相談員、訪問相談支援、保健センター・保健所など、
さまざまなサポートがあります。

ですが、
「結局どこに何を相談すればいいの?」
「頼れる場所があるって知らなかった」
という状況になりやすいのも事実。

私自身が経験してきたことを含めてまとめました。
あなたの家庭の安心や、ちょっとした心の余裕につながったら嬉しいです。