はじめに
医療的ケアが必要な赤ちゃんが生まれると、
「孫は大丈夫?」「娘は大丈夫?」と心配が一気に膨らみますよね。
とくに祖父母の立場だと、
何をしていいのか、どこまで手を出していいのか、
そして“どう支えるのが正解なのか”がわからず戸惑ってしまうこともあると思います。
この記事では、実際に医療的ケア児を育てている私・Mayumiが、
祖父母からのよくある質問にQ&A形式でお答えします。
“医療的ケア児だから特別”ではなく
“孫として可愛がってほしい”という本音を込めてまとめました。
どうか力を抜いて読んでくださいね。
Q1:私にできることはありますか?

ばあば
先日、娘に女の子が生まれました。医療的なケアが必要な障がい児です。これまで障がいとは無縁でしたので、無知で経験もなく…私に何かできることはあるのか模索中です。

Mayumi
そのお気持ち、本当に温かくありがたいです。
お孫さんの医療的ケアの多くは、娘さんが主体となって行っているかもしれません。でも、お手伝いしてもらえるだけで本当に助かるものです。
医療的ケア児といっても、健常児と変わらない育児やケアはたくさんあります。
例えば、医療的ケアそのものは難しく感じるかもしれませんが、
- 粉ミルクを作って冷ましてあげる
- オムツ替え
- 抱っこしてあやす
こういった経験のある育児なら、きっとできます。
ぜひ、育児の先輩として、できることを思い出してみてくださいね。
医療的ケア児のママの本音①
私の両親もいつも「何か必要なものはない?」と聞いてくれます。オムツやミルクを買ってきてくれるだけでも本当に助かります。
でも何より嬉しいのは、娘を“障がい児”ではなく“孫”として心から可愛がってくれていること。
医療的ケアを手伝ってもらえなくても、可愛がってくれるだけで十分なんです。
こちらの記事では、医療的ケア児のママが “本当に使える&嬉しい出産祝い7選” をまとめました。
Q2:孫も心配だけど…娘も心配。どう支えれば?

ばあば
障がいのある子を持った娘の気持ちが心配です。
心身の負担を感じているのではないかと…。どう接すればいいでしょうか。

Mayumi
負担を感じないママはいません。
障がいがわかった瞬間はショックですし、どうして我が子が…と自分を責めてしまう時期もあります。
でも、娘さんは「この子と生きていく」と決めた瞬間から、しっかり母親になっています。
障がいを受け入れることは簡単ではありません。でも、
“辛い・悲しいと思う気持ちこそ、わが子への愛情の証”
なんです。
娘さんが前を向いて育児に励んでいるなら、どうか一緒に笑顔で応援してあげてください。
やがてショックは薄れ、「障がいがあるから大変」ではなく
「育児って大変なんだな」という普通の感覚になっていくものです。
娘さんのことを「障がい児の母親」ではなく、
一生懸命な“ひとりのお母さん”として見てあげてください。
医療的ケア児のママの本音②
私の母もよく「大丈夫?」と聞いてきます。心配してくれる気持ちは嬉しいけれど、時々“障がいのある孫だから特別に心配されているのかな”と感じる時があります。
健常の子なら「元気?」ですよね。
私は医療的ケア児のママでもありますが、同時に“普通に育児をしている母親”でもあります。
周りからも、そのように見てもらえたら嬉しいなと思っています。
Q3:可愛いけど…医療的ケアが怖くて抱っこもできません

ばあば
孫は本当に可愛いです。でも呼吸器や医療機器がついていて、抱っこするのも怖くて…。娘の役に立ちたい気持ちはあるのですが、どうしても勇気が出ません。

Mayumi
そのお気持ち、ものすごくよくわかります。
親である私でさえ、最初は呼吸器やモニターがついている娘を抱っこするのも怖かったです。
でも、これは“慣れ”なんですよね。
呼吸器やモニターは時にイレギュラーを起こすこともありますが、顔色を見たり声を聞いたりしていれば、自然と判断できるようになります。
娘さんのほうが慣れていて、一枚上手なはずです。
抱っこしてみたい時は、
「抱っこしてもいい?」と娘さんに聞いて、見ていてもらいましょう。
それだけで、ぐっと安心して挑戦できると思います。
もし抱っこが難しいと感じる日が続くなら、生活面のサポートをしてあげるだけでも十分です。
医療的ケアに時間を取られる生活の中で、家事を少ししてもらえるだけで娘さんは本当に楽になります。
医療的ケア児のママの本音③
うちの両親も最初は本当に怖がっていて、抱っこすると緊張して娘が泣いたりもしました。でも今では、私が見ている範囲で上手に抱っこしています。
可愛い洋服、オムツ、ミルクを買ってきてくれたり、義母は美味しいご飯をたくさん作って持ってきてくれたり。
医療的ケアは頼んでいませんが、違う形でたくさん助けてもらっています。
医療以外の部分で甘えられるのは、両親だけ。とても心強い存在です。
おわりに
医療的ケアが必要な孫を前にすると、
“可愛い”よりも先に“怖い”“不安”が来てしまうのは自然なことです。
でも、その裏側には「助けたい」「力になりたい」という優しい気持ちが必ずあります。
そして娘さんもまた、
“母として頑張りたいけれど、不安な日もある”という複雑な気持ちで過ごしています。
医療的ケアの手伝いが難しくても、
孫を可愛がること、
娘の話を聞くこと、
家事を少し手伝うこと、
そのどれもが大きな支えになります。
医療ではなく“生活”で力を貸してもらえる存在こそ、
親であり祖父母です。
無理をせず、できることをできる分だけ。
その気持ちが娘さんにとって何よりの安心になります。
